短期留学報告記
(2012年度DAAD夏期講座奨学金受給、テュービンゲン大学夏期講座参加)
田邉 恵子(文学研究科ドイツ語ドイツ文学コース博士後期課程1年)
1.DAAD奨学金について
私が利用したのは、ドイツ学術交流会(DAAD)の夏期講座奨学金(DAAD-Stipendien zum Besuch eines Hochschulsommerkurses für fortgeschrittene Studierende、通称HSK)です。詳細は、http://tokyo.daad.de/wp/scholarship_sommer/をご覧ください。
これはドイツの大学で開催されている夏期語学講座に参加するための奨学金です。毎年、ドイツ全土の大学で約300の夏期講座が開催されており、その中から自分に合った講座を選択することができます。 応募の対象となるのは、講座に参加する夏の時点で、学部3年生以上(かつ大学院進学が決定しているか進学の意志がある学生)から大学院修士課程2年生までです。私は、奨学金応募当時は学部4年生、テュービンゲン滞在時は修士課程1年生の夏休みでした。ドイツ語の会話能力や聴き取る能力をのばしたい! 研究のためのドイツ語をもっと向上させたい! という方にはとてもプラスになる奨学金だと思います。 選考は書類審査によって行われます。出願書類の準備からドイツ出発までの大まかなスケジュールは以下の通りです。 (2014年現在は出願期間が10月~11月に変更になっています。出願を考えている方は、必ず上記DAADサイトで詳細を確認してください) 11月上旬 志望理由書(ドイツ語)を書き始める 11月下旬~12月中旬 指導教授に推薦状を書いていただく 志望理由書をドイツ人の先生に添削してもらう 語学能力証明書(必須書類)を先生に書いていただく 12月中旬 履歴書等、DAADの必須書類の作成 12月下旬 出願 1月下旬 日本の選考に合格したとの連絡がくる 4月中旬 DAADボン本部から正式合格証明書が届く 8月初旬~ ドイツに出発、1か月間の語学研修 9月初旬 帰国 スケジュールを見ていただければわかるように、出願から実際にドイツに出発するまでは半年以上かかります。出願に際しては、ドイツ語で書類を作成したり、先生に推薦状をお願いしたりなどなど、準備しなくてはならないことがたくさんあります。HSKに応募を考えている方は、計画的に早め早めの準備をつよくおすすめします(私はもたもたしていて出願前はほぼ徹夜だったので・・・)。 |