11月9日(日) 13時~17時
場所:
戸山キャンパス33号館6階601(ドイツ語ドイツ文学コース室)
スケジュール:
森 菫(本学修士課程1年)
題目:
ヴァルター・トリアーの挿絵からみる『飛ぶ教室』(仮)
概要:
エーリッヒ・ケストナー作の『飛ぶ教室 (Das fliegende Klassenzimmar)』におけるヴァルター・トリアーの挿絵について扱う。登場人物の顔をはっきり映し出さない、報道写真のように枠で囲う、といった作品内の挿絵全体における姿勢のほか、生徒の視点に立った構図など個々の絵の特徴も考察していく。1933年という時代背景、ケストナーとの関係など背景事情にも触れる。
舟本 正太郎(本学博士後期課程2年)
題目:
語りの時制と過去形消失(仮)
概要:
動詞の過去形が消失した上部ドイツ語方言に属するシュヴァーベン方言、バイエルン方言、ウィーン方言の翻訳テクストを観察することで、どのような時制形式が使用されているのかについて方言間の比較も行いながら分析・考察を行う。
前川 一貴(本学博士後期課程2年)
題目:
ニーチェにおける「強者」と「弱者」
――変転する「価値評価」――
概要:
ニーチェにおいて「弱者」とは、「強者」の横暴にルサンチマンを抱く者たちを指す一方で、そのような「弱者」は多数派を形成して最も強大になるとも述べられている。他方では、この「弱者」という用語は少数派という意味でも使われていて、新しい価値の創造を担うのはこの少数派であるとも主張されている。本発表では、ニーチェがこのような「価値評価」の変転を通じて何を試みていたのか明らかにしたい。
合評会当日は日曜日のため戸山キャンパスの入退場が制限されています。
誠に残念ながら、聴講・参加は文学研究科ドイツ語ドイツ文学コース在学生のみとさせていただきます。
(文責:田邉)